2021.03.13 16:17いろはだより~編集後記~書きたい時に書きたいことを思う存分書きました。これからもそうするつもりです。辛秀玲書きながら、言葉の面白さを改めて感じました。これからもいろは文集を宜しくお願いします!崔悠玉欠けたものが多い一年でした。しかし、不完全だからこそ際立つ「日常」、紡いだ言葉、かけた思いがあったことを知...
2021.03.13 06:54寄稿「未来にかける想い」「未来にかける想い」 8年後の私へどうも、22歳の私です。いきなりですが8年後の自分へ手紙を書いてみようと思いました。8年後にした理由はちょうど30歳だからっていうくらいです。30歳だなんて、立派なおばさんですね。いや果たして、おばさんにはなっていても「立派」にはなっているんでし...
2021.03.13 06:37寄稿「『書ける』ということ」「『書ける』ということ」 高2の夏。冷房もうまく効かない支部の3階で、ハギハッキョに来る子どもらを待っていた。 「あにゃしみかー!!」 ハギハッキョの常連らしい男の子が、元気よく入ってきた。それを皮切りに、次々と子どもたちがやってきた。ウリハッキョに通っている子、日本学校に通っ...
2021.03.13 06:32「圧」「圧」 「父の名にかけて」という圧を感じさせられることを何度も言われてきた。 言われるたびに嫌気がさしたし、怒りとか呆れとかマイナスの感情が私の中からふつふつと沸いてきて溺れそうだった。 愛想笑いでごまかして、そうじゃない「そうですね。」を吐き捨てる。 その時点でそれ以外にどんな...
2021.03.12 04:00寄稿(文歴・理工学部から) 「私が『かける』こと」 文学歴史学部歴史地理学科4年 柳福美 文章を書くのが大嫌いだ。なぜなら、想像力も文章力も乏しすぎて恥ずかしい思いをするだけだからだ。しかし、仲のいい日本語学科の友人から「いろは」の誘いをうけ、良心の命ずるがまま頷いてしまった。 Google先生にエッセイ...
2021.03.12 04:00寄稿・詩四編(政経学部から)「バトンリレー」 政治経済学部4年 李玲於 息は絶え絶え 身体はボロボロ ゴールなんてものは見えない 本当にゴールがあるのかさえ分からない ここであきらめるのは簡単だ あきらめてしまえば楽になる でもあきらめない どこまでも走り続ける 第三走者の思いを背負って 第五走者へ...
2021.03.11 01:48「×&×」「×&×」吾輩は×である。バツと読む。朝鮮大学校否定学部の学生である。学部の使命は全てのものを否定すること、すなわち他人のものを受け入れないのである。吾輩は×である。カケルと読む。朝鮮大学校乗法学部の学生である。学部の使命は全てのものを倍加すること、すなわちどんな人たちとも手を取...
2021.03.11 01:44寄稿「夢を架けてみた」「夢を架けてみた」六時半のアラームが鳴った。(起きなきゃ…)この頃朝方の気温は零下で、体が思うように動かない。目、指、足と徐々に体を動かしていくと血の巡りが良くなって起きれると聞いたから、やってみる。昔は冬が好きだったけど、今は足にできる霜焼けにうんざりで、春が待ち遠しい。今日は...
2021.03.11 01:42「留学の思い出」「留学の思い出」 1夜、ふとした時に目が醒めると、目の前にともる明かりに気づく。なにしてるの、と聞くと「明日の準備」とだけ返ってくる。明日の準備、明日の準備・・・・・・、そうしてまた、ベッドに潜り込む。朝、誰かの話し声に起こされる。そうしてまた、明日の準備が始まる。 2 あまり...
2021.03.11 01:39寄稿「フィクション」「フィクション」…汝には、満たされるということも、飽くということもない、ということを。揺り椅子に腰掛け、窓辺で夢想にふけり、独りで憧れるがいい。揺り椅子に腰掛け、窓辺に寄り添い、けっして味わえそうもない幸福を夢見るがいい。(完)こうして、この物語は終わる。物語とは何であろうか。戯...
2021.03.11 01:30寄稿「カケルさん」他数編「カケルさん」 カケルさんは言いはりました。 「わしのこと馬鹿や思たやつ誰や。前にでてこんかい!」 カケルさんを取り囲む人々は、だんまりを決め込みました。一方私は、心の中でカケルさんのことを馬鹿にしてしまった負い目を感じて、無意識に一歩後退ったんです。 それをカケルさんは...
2021.03.11 01:25「うさぎと赤ちゃん」「うさぎと赤ちゃん」 2020年12月中旬、最愛のペットのうさぎ、モコが死んだ。享年7歳8か月。元々病気がちだったのが、亡くなる前日、様態が急変した。食事を一切受け付無くなり、自力で立つことが出来なくなった。呼吸は常に荒く、口からは涎が、お尻からは透明な粘液便が垂れ流し。病院に連...